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東京・講談師の系図と一覧

東京の講談界のみの情報です。このページはまだ作成中です


参照:東都講談師物語(吉田修著:中央公論事業出版)


講談協会

宝井琴梅(たからいきんばい)【真打・男性】

 1941年生まれ。1966年十二代目田辺南鶴に入門。師没後五代目宝井馬琴門下に。1975年真打昇進。東京都墨田区出身で下町育ち。入門前は溶接工をしていた。1970年宝井琴桜と結婚。芸域は広く古典も新作もこなすが、『寛永三馬術』など武芸物を得意にするほか、侠客物や白浪物などアウトローな世界を読むと存在感がある。ややしゃがれた声だが、骨格の太い安定感のある高座で楽しませて貰える。マラソンを何度も完走したスポーツマンでもある。南千住に在住。

【公式サイト】
http://baioutei.main.jp/
宝井琴桜(たからいきんおう)【真打・女性】

 1968年田辺一鶴に入門。その後五代目宝井馬琴門下に移籍し、1975年女性として講談界初の真打に昇進。秋田県横手市出身。高校卒業後上京し電機メーカに勤務し、傍らで所属していた演芸サークルで一鶴と出会い弟子になる。1970年前座の時に現在の宝井琴梅と結婚。古典も演じるが新作での活躍が目覚ましく、男性中心の社会の中で立ち上がる女性を題材にした『平塚らいてう伝』『瓜生岩子伝』などを代表作にする。柔らかく諭すような読み口である。

【公式サイト】
http://baioutei.main.jp/
一龍斎貞花(いちりゅうさいていか)【真打・男性】

 1939年生まれ。1968年六代目一龍斎貞丈に入門。1976年真打昇進。愛知県江南市出身で実家は仏壇屋。29歳の時サラリーマンから転身し講談の世界に。一龍斎派らしく『赤穂義士伝』を得意にするほか、じっくり聴かせる固めの読物をよく演じる。一方で「保護司」を長く務め、非行や犯罪を犯した人たちの更生に尽くした。中日ドラゴンズの熱烈なファン。

【公式サイト】
http://www.ichiryusaiteika.com/
一龍斎貞心(いちりゅうさいていしん)【真打・男性】

 1942年生まれ。1969年六代目一龍斎貞丈に入門。1980年真打昇進。東京・池袋の出身。入門前は映画やテレビに多数出演し、その後講談師に転身。物腰の柔らかい話し方をし、とくに世話物では情感豊かに市井の人々の姿を描く。博識家で、「カルチャー講談」なるもので知識を披歴したり、また高座のマクラの中で蘊蓄を傾けることがよくある。
宝井琴柳(たからいきんりゅう)【真打・男性】

 1951年生まれ。1971年六代目小金井芦州に入門、1981年真打昇進。デザイナーを目指して上京し、寄席に通うようになる。落語家になろうか講談師になろうか迷ったが結局、講談の道を志した。現在では唯一となってしまった芦州の門下生で今でも高座で師匠の様々なエピソードを話す。侠客物などじっくり聴かせる話が得意で『清水次郎長伝』や『国定忠治』などをよく演じる。落語協会にも所属。
宝井琴星(たからいきんせい)【真打・男性】

 1947年生まれ。1973年宝井琴鶴(のちの六代目馬琴)に入門。1985年真打昇進。横浜市出身で、現在も同市内に住む。入門前は建設関係の会社のサラリーマンだった。古典もよく演じるが、新作講談の創作に力を注いでおり、国内外の文学や民話を再構成したもの、今昔の人物や事件を題材にしたものなどその範囲は幅広い。師匠の六代目馬琴から受け継いだ「宝井講談修羅場塾」の塾長も務める。趣味は紙相撲。

【公式ブログ】
https://blog.goo.ne.jp/takaraikinseistar
桃川鶴女(ももかわつるじょ)【真打・女性】

 1973年田辺一鶴に入門。1985年真打昇進。大阪府池田市出身。歌手をめざしスクールメイツに所属していたという異色の経歴を持つ。『玉川上水の由来』『佐倉義民伝』あるいは母子物など浪曲のような哀感たっぷりの読物をよく演じ、高座はやはり浪曲のような聴き手に訴えかけるような迫力がある。
宝井琴調(たからいきんちょう)【真打・男性】

 1955年生まれ。1974年五代目宝井馬琴に入門。1985年真打昇進。熊本市出身。武芸物、侠客物、赤穂義士伝と芸域は広いが、とりわけ世話物で古き良き人情の世界を演じると味わい深い。古典が主だが文芸ものなど新作もたまに演じる。落語協会にも所属し、年末は鈴本演芸場でトリとして出演する。陽気で軽快なキャラクターで、とりとめのない話が面白く、お披露目のパーティーでの司会役もよく務める。2016年4月の熊本地震の際にはたまたま仕事で現地に滞在。しばらくは避難所で過ごしたという。2023年4月から講談協会会長。
【Twitter(後援会による公演情報)】
https://twitter.com/TakaraiKincho
田辺南北(たなべなんぼく)【真打・男性】

 1949年生まれ。1974年田辺一鶴に入門。1988年真打昇進。東京都出身。入門前はバンド活動をしていたという。一鶴の惣領弟子で師匠と同じく立派なヒゲがトレードマーク。古典では侠客物や武芸物など男臭い読物を良く演じ、新作ではシリーズ物の『力道山物語』を代表作にしている。2012年に癌の手術をし現在も闘病中だが、時折、講談協会の定席や田辺派の一門会などに出演している。

【公式サイト】
https://www.tanabe-nanboku.com/
【X(旧Twitter)】https://twitter.com/tanabenanboku
宝井琴嶺(たからいきんれい)【真打・女性】

 1983年六代目宝井馬琴に入門。1990年真打昇進。東京都滝野川区で生まれる。戦争が激しくなり青森県黒石市に疎開、同市で育つ。高校卒業後上京し劇団で女優として活躍するが子育てと両立できなくなり退団。その後六代目馬琴の弟子になり前座修行を始める。このとき45歳だった。源平盛衰記の中の『巴御前』『宇治川先陣争い』『扇の的』などをよく掛け、本来の講談らしい質実さをしっかり受け継いでいる。最近はほとんど高座には出ていない。
神田すみれ(かんだすみれ)【真打・女性】

 1980年二代目神田山陽に入門。1989年真打昇進。神戸市出身。入門前は劇団に所属する女優だった。「講談界の雅子さま」がキャッチフレーズ。ソフトな優しく語りかけるような読み口で『赤穂義士伝・南部坂雪の別れ』『白隠禅師』『五郎正宗孝子伝』などしみじみとした読物での印象が深い。新しい人材がなかなか集まらない講談界だが、すみれ一門は孫弟子も含め7人の弟子を抱える大所帯である。左利きで、張り扇を左手で扱うのが珍しい。

【公式サイト】
https://kandasumire.com/
神田香織(かんだかおり)【真打・女流】

 1980年二代目神田山陽に入門。1989年真打昇進。福島県いわき市出身。かつては女優の道を目指していた。様々な社会の矛盾や問題を訴える硬派の新作講談を次々に発表している。『野口英世』『フラガール』といった故郷の福島県に関連した話も手掛ける。代表作は『はだしのゲン』『チェルノブイリの祈り』『ビリー・ホリディ物語』など。講談教室「香織倶楽部」を主宰している。

【公式サイト】
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【X(旧Twitter)】https://twitter.com/kandakaori
田辺鶴英(たなべかくえい)【真打・女流】

 1990年田辺一鶴に入門。2002年真打。北海道函館市出身。若い頃は横尾忠則に憧れインドを放浪したことも。夢の中にそれまで意識したことも無かった田辺一鶴が突然登場し、それが入門するきっかけになったという。師匠の影響を強く受け、いきなり突飛な事をし出す一風変わった高座を演じることも。義父と義母を介護した経験を持ち、それを題材とした『介護講談』はライフワーク。

【公式サイト】
http://kakuei27.com/
一龍斎春水(いちりゅうさいはるみ)【真打・女性】

 1992年一龍斎貞水に入門。2004年真打昇進。貞水一門の総領弟子。経歴では北海道小樽市出身となっているが、生後7ヶ月で神奈川県藤沢市に越している。「麻上洋子」としてテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のヒロイン「森雪」役で大きな人気を博し、熱狂的なファンが出るほどだった。朗読のゲストとして湯島天神での会に招かれたのが師匠・貞水との出会いであった。女性を題材とした新作講談に積極的に取り組み、四肢を切断しながらも力強く生きた女性を描く『中村久子』は代表作。

【公式サイト】
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一龍斎貞友(いちりゅうさいていゆう)【真打・女性】

 1992年一龍斎貞水に入門。2004年真打昇進。国民的人気アニメ、『ちびまる子ちゃん』のお母さん役、『クレヨンしんちゃん』のマサオ君役など声優としても大変有名。一生をかけられる仕事はないかと探していたところ師匠・貞水の白浪物を聴いて感動、すぐさま入門を志願したという。親しみやすいキャラクターを生かして世話物を得意とし、珍しいところでは落語の『厩火事』を講談で演じる。
田辺一邑(たなべいちゆう)【真打・女性】

 1997年田辺一鶴に入門。2009年真打昇進。静岡県浜松市出身。横浜市立大学卒。入門前はシステムエンジニアの仕事をしていた。師匠・一鶴の影響を受け自作の新作講談を多く手掛ける。出身地の浜松に縁深い井伊直虎、豊田佐吉、山葉寅楠、古橋広之進などを題材にした人物伝の外、やはり浜松の繋がりで『徳川家康』の連続物にも挑んでいる。柔らかく哀感のある読み口で『良弁杉の由来』などしみじみした話が心に残る。現在は埼玉県川口市に在住。講談協会の会計担当を長く務めている。一鶴亡き後、田辺派のまとめ役的存在。

【公式サイト】
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宝井梅福(たからいうめふく)【真打・女性】

 1997年、宝井琴梅に入門。2010年真打昇進。北海道北部の日本海沿いの町、羽幌町出身。入門前は朗読の仕事をしていた。出身地が極寒の地である故か南極についての知識が深く、オリジナルで『南極第一次観測隊物語』を演じる。

【公式サイト】
http://umefukutakarai.g2.xrea.com/
神田織音(かんだおりね)【真打・女性】

 1999年、神田香織に入門。2011年真打昇進。講談界で、女性真打が育てた女性の弟子が真打になるのは初のことだった。高校時代からしばらくは芝居の道を目指していた。女性特有のカン高い声だが、読みだすと不思議と柔らかで落ち着きがある。古典も演じるが新作での才が光り、歴史上の偉人を題材にした人物伝、文芸作品では長谷川伸作の『九十九両』、手塚治虫原作の『四谷快談』、子供の頃の思い出を描いた『里のおばあちゃん』などが面白い。一児の母で、現在子育て中。

【公式サイト】
https://kanda-orine.amebaownd.com/
田辺凌鶴(たなべりょうかく)【真打・男性】

 1967年生まれ。2000年田辺一鶴に入門。2012年真打昇進。講談協会では24年ぶりの男性真打だった。中央大学法学部卒業後、大学職員として勤務。傍らで一鶴の講談教室に通う。その後仕事を辞め、講談師として独立。一鶴の遺志を引き継いで新作講談の創作に積極的に取り組む。また講談の速記本を集めるのが趣味で、その中から埋もれてしまった珍しい話を演じることもある。見た目はインテリっぽいが、野球や剣術もこなすスポーツマンでもある。

【公式ブログ】
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一龍斎貞橘(いちりゅうさいていきつ)【真打・男性】

 1979年生まれ。2000年、大学在学中に貞水に入門。2013年真打昇進。東京の門前仲町の生まれで、現在の住まいも門前仲町。ただし子供の頃、千葉県民であった時期もかなりあったとのこと。日本大学芸術学部放送学科卒で落語家の春風亭一之輔とは同窓生。低く良く通る声を持ち、在学中はミュージカル研究会に所属していた。芸風は端正。品格のある古典を主に演じる。「パパンダ」や「しゃくだ犬」など謎のキャラクター漫画を描く。趣味は朝顔を育てること。

【公式ブログ】
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宝井一凜(たからいいちりん)【真打・女性】

 1999年田辺一鶴に入門。2013年真打昇進。東京都立川市出身。『凜』(右下が「禾」)と『凛』(右下が「示」)よく似た字があるが、一凜さんの場合は、前者の字を使うのが正しい。入門以前はライターの仕事をしており音楽やスポーツの記事を書いていた。一鶴死去後は宝井琴梅に師事。新作を演じる割合が高い。女性としては低く落ち着いた声であるが、その割には突飛な話をし出すことも。近鉄バファローズの熱烈なファンで、1988年10月19日のプロ野球史上に残る名勝負、近鉄・ロッテ戦を題材とした自作『近鉄講談』は代表作。

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田ノ中星之助(たのなかほしのすけ)【真打・男性】

 1969年生まれ。1997年、田辺一鶴に入門。2014年真打昇進。大学ではアイルランド文学を専攻していた。二ツ目時代の名前は「星之助」で、その名の通り天体観測に関する知識が深く、プラネタリウムの解説員という一面も持つ。読み物のなかに星の話題を盛り込むことも多い。一鶴の死後は桃川鶴女の門下に入り「鶴丸」と名乗るが、その後同門を離れ現在の名前に。しばらく高座から離れていたが今は復帰している。

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神田春陽(かんだしゅんよう)【真打・男性】

 1971年生まれ。2000年、神田すみれに入門。2014年真打昇進。すみれ一門の惣領弟子。競馬のため買ったスポーツ新聞で神田すみれの主宰する講談教室を知り通うようになる。大師匠の二代目神田山陽から伝わる連続物『徳川天一坊』は得意ネタ。変わったところでは落語の「もう半分」を講釈風に改作した「新・五勺酒」を演じる。骨太ながらもユーモラスな部分もたっぷりある高座を楽しめる。新宿ゴールデン街によく出没するが、実はお酒は飲めない。

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田辺鶴遊(たなべかくゆう)【真打・男性】

 1978年生まれ。2001年田辺一鶴に入門。2015年真打昇進。名古屋市で生まれ静岡市で育つ。父親が芸能事務所を経営しており、子供の頃からチビっ子司会者としてテレビにも出演。2歳の時初めて一鶴に出会い、8歳の時「チビ鶴」の名を貰う。9歳で上野本牧亭にて初高座。昭和初期から中期などやや古めの時代を懐かしむような演目が得意で、大師匠の十二代目田辺南鶴から伝わる『曲馬団の女』『彼女の行方』『生か死か』、新作では『古賀政男』『遠藤実』の人物伝などをよく掛ける。一鶴譲りの『東京オリンピック』では、参加93ヶ国を流麗に言い立てながら客席を握手して回るというサービス精神もある。
神田あおい(かんだあおい)【真打・女性】

 2002年神田すみれに入門。2016年真打昇進。入門前は女優も経験。埼玉県さいたま市岩槻区の出身で現在も埼玉県内に居住。またFM川口でDJとして出演しており埼玉とは縁深い。女性としては話すトーンは低く、落ち着いた調子の古典、特に賢女を題材とした話が良く似合う。カエルが大嫌い。

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一龍斎貞寿(いちりゅうさいていじゅ)【真打・女性】

 2003年一龍斎貞心に入門。2017年真打昇進。学生時代から民話を朗読するサークルで活動していたが、それが伝統話芸に興味を持つきっかけになった。古典を演じることが多く、『赤穂義士伝』など大きなネタにも挑んでいる。高い声質だがトゲトゲしたところは無く、師匠同様甘さのある優しい読み口である。東京マラソンでは2回完走しているというスポーツウーマン。大相撲の熱烈なファンで語りだすと熱い。

【公式ブログ】
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神田山緑(かんださんりょく)【真打・男性】

 1976年生まれ。2005年神田すみれに入門。2018年真打昇進。かつてはトヨタ自動車のセールスマンでその後は会社経営をしていた時期もあった。そんな経歴がある故か、講談の話術をビジネスに生かす方法を説き、本も出版。講談教室を中野で開いており、多くの生徒を集めている。宝井琴柳から薫陶を受け、侠客物や政談物など固めの読物を得意にしている。

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田辺一乃(たなべかずの)【真打・女性】

 2004年田辺一鶴に入門。一鶴亡き後は一邑門下に移る。2019年真打昇進。かつては国家公務員で人事院に勤務していたという異色の経歴を持つ。仕事中の人材教育の過程で講談を知り、講談教室で一鶴に師事。その後プロになる。大き目の体を生かした軍談や武芸物には迫力がある。一鶴の影響を受けて新作講談をよく演じ、『ゴジラ誕生』など自作の話も多数。
宝井琴鶴(たからいきんかく)【真打・女性】

 2006年宝井琴星入門し琴柑(きんかん)。2019年に真打年昇進し、五代目琴鶴を襲名。横浜市出身。小学生の時は、政治家の小泉進次郎と同級生だった。子供の頃に六代目宝井馬琴が開いていた講談教室「修羅場塾」に通っていた。山形大学を卒業後、農業関係の出版社に勤務。営業職をしているうちに話術を生かす職業として講談師を志すようになったと言う。古典では宝井派に受け継がれる武芸物をよく演じるほか、師匠と同じく、実際にあった事件、実在した人物を題材にした新作講談にも積極的に取り組んでいる。

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神田菫花(かんだすみか)【真打・女性】

 2006年神田すみれに入門。東京都東村山市出身。元は広告代理店に勤めていた。友達に誘われて落語を聴きに寄席に通っているうち、神田昌味の高座を聴き講談に興味を持つ。すみれの講談教室に通い、その後プロの道を志す。古典を演じることが多いが、定番の読物だけでなく、他の人があまり演ることの無い毛色の変わった話も良く聞かせてくれる。なぜか『干瓢(かんぴょう)』を愛で、かんぴょうを使った料理をいろいろ作ったり、グッズ集めたり、最近は自分で栽培したりもしている。『菫花』という名前は演芸研究家の保田武宏さんが付けた。

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田辺銀冶(たなべぎんや)【真打・女性】

 1999年田辺一鶴に入門し一旦休会。2006年講談協会に復帰。2021年真打昇進。鶴英は現在の師匠であり母親。休会中はアメリカやオーストラリアなど世界各地を遊学していた。母親譲りで風変わりな事を好み、高座中いきなり大きな声で笑ったり歌いだしたり、なにかと地味な講談の会場で異彩を放つ。一鶴一門なのに芸名に「一」「鶴」の字がないが、「銀」の字は講談師に色の名が付く人が多いことから、「冶」の字はお坊さんに相談して付けたという。『古事記』『不思議の国のアリス』など新作を創作。また最近は「軍談倶楽部」を主宰し、難解な軍記物の普及に努めている。

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一龍斎貞弥(いちりゅうさいていや)【真打・女性】

 2007年、一龍斎貞花に入門。2022年真打昇進。大分県臼杵市出身。実家は700年の歴史があるという寺院。日本女子大学文学部卒。外資系ホテル勤務を経て演劇を学ぶ。声で伝える魅力に取りつかれ、1990年から声優・ナレーターとして青二プロに所属。特にナレーションの方面で活躍しており、カーナビや給湯器の音声案内も担当している。講談でもその読み口は明瞭で安定感があり、聴き手は心地よく話芸の世界へ傾注できる。またその話術を生かして宮沢賢治の朗読にも力を入れている。難病のため高座をしばらく休んだが今は復帰。

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一龍斎貞鏡(いちりゅうさいていきょう)【真打・女性】

 2008年一龍斎貞山に入門。2023年真打昇進。貞山は父親でもあるが、父の高座を始めて見たのは大学生の時だったとか。ハスキー声が特徴だが、本人曰く、別に芸のために声を造ったわけでなく「酒の飲みすぎが原因」だとのこと。その声の持ち味もあってか武芸物などを演じても女性である違和感はまったく感じさせず、切れ味鋭い高座を楽しませてくれる。またメディアにもしばしば出演している。夫は僧侶で4児の母。

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宝井梅湯(たからいうめゆ)【二ツ目・男性】

 1976年生まれ。2010年、宝井琴梅に入門。2024年春に真打昇進予定で四代目宝井琴凌を襲名する。山形県南陽市出身。入門前は水道の配管工をしており、ブルドーザーの操縦ができる。出身地の「赤湯温泉」の「湯」の字を取って芸名とする。。古典が主で師匠直伝の長編連続物にも積極的に取り組んでいる。最近では全部で五十数席もあるという長編連続物『宋朝水滸伝』に果敢に取り組んでいる。また、宝井琴星から教わった新作講談を掛ける機会も増えている。低くよく響く声質で、落ち着きと迫力とを兼ね備えている。高座は衒ったところが無く、地味ながらも着実に講談という話芸を受け継いでいる。

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神田こなぎ(かんだこなぎ)【二ツ目・女性】

 2011年神田すみれに入門。山梨県南アルプス市出身。その「南アルプス市」だが本人が上京後に合併してできた市で、出身地でありながらどんな市か良く理解していないらしい。甘い物が大好物なのだが自身の体形をかなり気にしている。猫が大好きで山梨の実家では10匹ほどを飼っており、こなぎさんは新しく猫が産まれた際の命名役だそうである。語り口は柔らかで親しみやすい。そのキャラクターを生かして世話物、特に若い女性の登場する話をよく演じる。

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田辺いちか(たなべいちか)【二ツ目・女性】

 2014年田辺一邑に入門。福岡県北九州市出身。中学・高校は元東京都知事の舛添要一氏と同じ学校だったとのこと。京都の大学に通い、その間には中国へ渡り日本語を教えていたこともある。大学卒業後は女優を経て、一邑の「良弁杉の由来」に感銘を受けて講談の世界に。しっかり者だとの評判で、高座も安定感があり端正で品がある。若者や初心者をターゲットにした「渋谷らくご」のレギュラーメンバーである。

【公式ブログ】
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田辺凌天(たなべりょうてん)【二ツ目・女性】

 2015年田辺凌鶴に入門。北海道札幌市の出身で暑さには弱い。睡眠時間が長く、何も仕事がないと12時間くらい寝ているとか。入門前は講談よりも浪曲の方が好きだったとのことで、浪曲協会のパーカーを持っていることを今でも自慢にしている。「いちご」が大好物でかつ大変に詳しく、そのいちごの絡みで「テレビチャンピオン」という番組に出たこともあり見事に優勝したとか。私服でもいちごの柄の服を着ることがたまにある。また、高校時代から大林宣彦映画に親しみ、学生時代は映画を製作、映画祭で受賞したこともある。

【X(旧Twitter)】
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一龍斎貞奈(いちりゅうさいていな)【二ツ目・女性】

 2016年一龍斎貞心に入門。静岡県裾野市出身。中央大学商学部卒業。芸能事務所に所属しナレータとしても活躍している。「貞奈」という芸名は師匠の貞心が字画にこだわる方で、8画が縁起がいいということで「奈」の字を選んだという。実家ではお茶を栽培しているとのことで、手拭にもお茶の葉の模様が織り込まれている。スキューバダイビングが趣味。
【X(旧Twitter)】
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神田伊織(かんだいおり)【二ツ目・男性】

 1981年生まれ。2016年神田香織に入門。東京都練馬区出身。東京大学を卒業しており、フランス文学を専攻していた。元は塾の講師で国語を教えていた。たまたまスケジュールが合ったからという理由で香織先生の講談教室に通うようになり、そのうちにプロの道を志すようになったと聞く。やや低めのよく通る声で、その高座には品格と落ち着きがある。「そろそろ昇進」というところでコロナ問題が起こり、前座生活を6年間も送ることに。ウィーク・ポイントは乗り物酔いが酷いこと。2023年春に東京都から大道芸のライセンスを取り、有楽町などでの辻講釈にも力を入れる。
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田辺一記(たなべかずき)【二ツ目・女性】

 2019年田辺一邑に入門。群馬県前橋市出身。おかっぱ頭の小柄な女性であるが、講談を読む様はなかなか堂々としており、声量もある。主に古典を演じるが、二ツ目に昇進し自作の新作も演じるようになる。出身地の群馬県にちなんだ読み物も演じたいと語っている。「記録映画」を見るのが趣味。クラリネットの演奏が特技。X(旧Twitter)での謎めいた投稿が人気。
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一龍斎貞司(いちりゅうさいていじ)【二ツ目・男性】

 2019年、一龍斎貞心に入門。大阪府東大阪市出身。貞心が大阪へゲストとして出演した際に、その高座を見て感銘を受け入門した。「一龍斎」では久しぶりの男性入門者になった。「定時(ていじ)で終わるよう努めます」が決まり文句。
宝井小琴(たからいこきん)【前座・女性】

 2021年、宝井琴星に入門。千葉県八千代市出身。
一龍斎貞介(いちりゅうさいていすけ)【前座・男性】

 2021年、大学1年生の時に一龍斎貞心に入門。長崎県対馬市出身。
一龍斎貞太(いちりゅうさいていた)【前座・男性】

 2022年、一龍斎貞橘に入門。
神田おりびあ(かんだおりびあ)【前座・女性】

 2022年、神田香織に入門。「おりびあ」の「びあ」は薩摩琵琶の演奏が少々出来るからとのこと。実家は平井の鰻屋さん。
宝井優星(たからいゆうせい)【前座・男性】

 2022年、宝井琴星に入門。
宝井魁星(たからいかいせい)【前座・男性】

 2022年、宝井琴星に入門。元は海上自衛隊で横須賀で勤務していた。
神田ようかん(かんだようかん)【前座・男性】

 2022年、神田春陽に入門。「ようかん」という名は、師匠の家を訪ねる際に羊羹の包みを持参したからだとか。
神田蓮陽(かんだれんよう)【前座・男性】

 2022年、神田すみれに入門。
田辺凌々(たなべりょうりょう)【前座・男性】

 2022年、田辺凌鶴に入門。入門前は映画関係の裏方の仕事をしていたが、35歳の時「今しか出来ない」と一念発起。講談の道を志す。
宝井琴人(たからいきんと)【前座・男性】

 2023年、宝井琴鶴に入門。
一龍斎貞昌(いちりゅうさいていしょう)【前座・男性】

 2023年、一龍斎貞心に入門。
神田山兎(かんださんと)【前座・女性】

 2023年、神田山緑に入門。

講談協会・故人

一龍斎貞水(いちりゅうさいていすい)【故人・男性】

 1939年生まれ。1955年五代目一龍斎貞丈に入門。1966年真打昇進。2020年没。亡くなるまで講談界の象徴的存在であった。2002年には人間国宝に認定。癌の手術で肺を3分の1切除したが、晩年まで高座での迫力はいささかも衰えなかった。赤穂義士伝、軍談、世話物、怪談と芸域は広く、長編の連続物も数多くこなした。湯島天満宮の石段下すぐの場所に生まれ、亡くなるまで同所に居住した。

【公式サイト】
http://www.yougou.co.jp/teisui/
神田翠月(かんだすいげつ)【故人・女性】

 1968年、田辺一鶴に入門。1976年、女性として2番目の真打昇進。2020年没。静岡県浜松市出身。元はクラブ歌手で、山手線のホームのベンチで電車を待っていたところ、当時二ツ目だった一鶴からスカウトされたという逸話を持つ。「講談は男の世界だが、君なら出来る」と言われ、半年だけのつもりで入門した。女性講談師としては珍しく、男着物で高座に上がっていた。
一龍斎貞山(いちりゅうさいていざん)【故人・男性】

 1947年生まれ。1970年六代目神田伯龍に入門。1979年真打に昇進し八代目一龍斎貞山を襲名。2021年没。東京・牛込の出身。実父は「お化けの貞山」として名高い七代目一龍斎貞山で、没後六代目伯龍の養子になる。一龍斎派として『赤穂義士伝』をよく掛けたほか、定席のトリでは重厚感のある白浪物で楽しませてくれた。重く凄みのある読み口、よく響く太く渋い声、苦虫を噛み潰したような顔、お客に媚びたりしない態度、まさに講談師らしい講談師であった。


日本講談協会

神田松鯉(かんだしょうり)【真打・男性】

 1942年生まれ。1970年二代目神田山陽に入門。1977年真打昇進。2019年、講談界二人目の人間国宝に認定。群馬県前橋市出身。新劇、歌舞伎の世界を経て講談界に。低く響く声で、その読み口には重厚感がある。長編の連続物を数多く演じ、阿久鯉、鯉栄、伯山ら弟子にも積極的に伝えている。世話物、白浪物が得意で特に悪役を演じる時の凄みは右に出るものはいない。落語芸術協会にも所属しており新宿末広亭や浅草演芸ホールなどの寄席興行でトリを取ることも多く、連日演目を変えて夏は怪談噺、冬は赤穂義士伝を口演する。華やかな女流の多い日本講談協会においてひときわ威厳のある存在である。
神田愛山(かんだあいざん)【真打・男性】

 1953年生まれ。1974年二代目神田山陽に入門。1987年真打昇進。神田派伝来の長編連続物をこなす一方、新作も多く演じる。かつてアルコール中毒で苦しんだこともあり、少々繊細すぎるところがあるようである。柔らかかつ落ち着いた読み口で地味ではあるが人間の深い部分を描くのが巧み。一家言を持ち、時には辛辣な意見を述べることもある。「トムとジェリー」が大のお気に入りでTシャツやパーカーなどキャラクターの絵入りの衣服を身に着けることも多い。

【公式ブログ】
https://aizan49222.exblog.jp/
神田陽子(かんだようこ)【真打・女性】

 1979年二代目神田山陽に入門。1988年真打昇進。1年間文学座の演劇研究所で勉強したのち講談界へ。師匠の「レ・ミゼラブル」のテープを聴いたのが講談の世界に入るきっかけだったという。明るく華やかな高座はその後の女流講談に大きな影響を与えた。協会会長も歴任し、女流の多い日本講談協会の中心的存在といえる。テレビ・ラジオなどメディアにも頻繁に登場し、女流講談師を世間に知らしめる牽引力になる。落語芸術協会にも所属しており、寄席にもしばしば出演している。

【X(旧Twitter)】
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神田紫(かんだむらさき)【真打・女性】

 1979年二代目神田山陽に入門。1989年真打昇進。神戸市出身。女優を志し上京。文学座の研修所では紅と同期生だった。紅に誘われ二代目山陽の元で講談を習うようになる。照明や効果音を使った「パフォーマンス講談」講談とひとり芝居を組み合わせた「パープルエクスタシー」など斬新な舞台に果敢に挑む。毎年夏には富士山山頂で演じる「富士山講談」を恒例としている。テレビやラジオにも多数出演。
神田紅(かんだくれない)【真打・女性】

 1979年二代目神田山陽に入門。1989年真打。福岡市博多出身。高校の頃は医者を目指ししていた。早稲田大学商学部中退。大学在学中学から演劇に傾倒。文学座演劇研究所を経て講談界に。古典では『春日局』『桂昌院』など女性が主人公のもの、『白子屋政談』『お富与三郎』など男女の恋愛ものをよく演じる。また新作講談の創作にも意欲的に取り込でおり、マリリン・モンローやオードリー・ヘップバーンなどを題材にした話を演じる。

【公式サイト】
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神田茜(かんだあかね)【真打・女性】

 1985年二代目神田山陽に入門。1995年真打昇進。北海道帯広市出身。デザイナーを目指して上京し様々なアルバイトを経験する。たまたま見ていたテレビに師匠が出演しており講談に興味を持つようになった。恋愛、悩み、コンプレックスなど、今どきの女性を等身大に描く独創的な新作講談で人気を博す。1996年、落語家で4歳年下の林家彦いちと結婚するが2017年に離婚。落語協会にも所属している。

【公式ブログ】
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神田昌味(かんだまさみ)【真打・女性】

 1989年二代目神田山陽に入門。1999年真打昇進。栃木県宇都宮市出身。高校3年の夏休みに新宿末広亭で師匠・山陽の高座を見て講談師になりたいと思い、翌年2月に高校生のまま二代目山陽に入門。「日に日に味が出ると書いて昌味」がキャッチフレーズ。サザエさんのような頭がトレードマークである。現在は岐阜県の東濃地方、恵那市に在住しているが東京の講談会にもしばしば出演している。夫は陶芸家で、5人の子どものお母さん。2019年に火事で自宅が全焼するという災難にあった。

【公式サイト】
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神田山陽(かんださんよう)【真打・男性】

 1966年生まれ。1990年二代目神田山陽に入門。2002年真打に昇進し三代目山陽を襲名する。オホーツク海に近い北海道大空町出身。新作講談に積極的に取り組み、一時期は新作話芸を創作する集団「SWA」にも加入し人気を博した。2005年から1年間、文化庁の文化交流使としてイタリアに滞在する。これが何かのきっかけになったのか、以後は東京を去って北海道の故郷に拠点を移し、演芸の仲間とも疎遠になる。現在では日本講談協会の人でさえ連絡が取れない状態だという。
神田鯉風(かんだりふう)【真打・男性】

 1969年生まれ。1990年神田小山陽(現在の松鯉)に入門。2003年真打昇進。東京都板橋区出身。中央大学法学部中退。松鯉一門の惣領弟子。野太く色のある声で、高座には迫力と味がある。「講談とは男くささ」が信条で、『赤穂義士伝』など講談の王道をいく本格的な演目を好んで掛ける。

【公式ブログ】
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神田山吹(かんだやまぶき)【真打・女性】

 1994年二代目神田山陽に入門。2006年真打昇進。現在は松鯉一門。埼玉県・大宮の出身で現在も大宮区内に居住。埼玉県内を拠点に活動している。

【公式サイト】
http://www.kandayamabuki.com/
神田阿久鯉(かんだあぐり)【真打・女性】

 1996年神田松鯉に入門。2008年真打昇進。横浜市出身。日本大学芸術学部卒。29歳の時、テレビ「日本の話芸」で神田翠月の高座を見て講談に興味を持ったという。師匠譲りの長編連続物をよくこなす。入門以来、講談の王道をひたすら歩み、芸の本格さにおいては女流の中で抜きんでた存在である。喜怒哀楽の表現が豊かで、とりわけ人間の悪の部分を演じるのが巧く、その迫力は男性に勝るとも劣らない。その迫力ゆえ酒豪のように見えるが、実はお酒が一滴も飲めない。

【公式サイト】
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神田京子(かんだきょうこ)【真打・女性】

 1999年二代目神田山陽に入門。2014年真打昇進。岐阜県美濃市出身。入門時は大学4年生でこのとき山陽は89歳だった。山陽は2000年に死去し、以後は神田陽子の一門になる。日本大学芸術学部放送学科卒で当初はアナウンサーを目指していた。ジャズやクラシック音楽など他分野とのコラボレーションに力を入れる。夫は詩人の桑原滝弥で舞台で共演することも。2016年に男の子を出産、2020年から家族とともに生活の拠点を山口県山口市に移している。

【公式サイト】
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神田鯉栄(かんだりえい)【真打・女性】

 2001年神田松鯉に入門。2016年真打昇進。実家は埼玉県で旅行業を営んでおり、本人も添乗員をしていた。バスガイドさんから話術の勉強として寄席に行くことを勧められたのが演芸の世界に入るきっかけになった。「姐御」と呼ぶにふさわしい風格あるが、その実、心の内は繊細だと本人は語る。切れ味のある読み口で高座には迫力があり、武芸物においては天下一品。最近は三遊亭白鳥作の新作講談を演じる機会も多い。病気療養のため、2020年末から高座を休んでいる。

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神田蘭(かんだらん)【真打・女性】

 2004年に紅に入門。2018年真打昇進。女優として活躍後、講談の世界に。広い趣味を生かして、歌や踊りを取り入れた「レビュー講談」を演じる。講談には珍しく、客席の熱烈なファンから「蘭ちゃ〜ん」と声がかかることもしばしばある。

【公式サイト】
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神田伯山(かんだはくざん)【真打・男性】

 1983年生まれ。2007年神田松鯉に入門。松之丞と名乗る。2020年真打に昇進し、六代目神田伯山を襲名。この数年で急速にブレイクし、押しも押されもせぬ人気者で各種メディアからも引っ張りだこ。千人以上の規模の会場をあっという間に満席にする集客力がある。師匠仕込みの連続物を精力的に掛け、自身のキャラクターを生かして色悪な面を強調し、誇張気味に緩急や強弱を付ける高座で、講談界に新しいファン層を増やした。大学生の時、NHKのラジオ深夜便で三遊亭圓生の「お神酒徳利」を聴いたのが伝統話芸に興味を持つきっかけになった。

【公式サイト】
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松林伯知(しょうりんはくち)【真打・女性】

 2009年神田紅に入門、「真紅」を名乗る。2024年真打昇進。三代目松林伯知を襲名。茨城県水戸市出身。東京女子大学史学科卒で学芸員の資格を持つ。講談師になる前は出版社で編集者として勤務していた。子供の頃から歴史が大好きで特に新選組についてはマニアの域だとか。アニメ、特撮、ゲームなどのオタク文化や昭和レトロにも精通しており、オタクの祭典として知られるコミック・マーケットで自作自演のCDを発売するほどである。講談もそんなオタク趣味を生かした自作の新作を数多く演じる。大変な猫好きでもある。

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神田紅佳(かんだべにか)【二ツ目・女性】

 2013年神田紅に入門。師匠と同じく福岡県出身。本名の「佳子(よしこ)」から「佳」の字を取り現芸名に。(紅先生は本名から1字を取って芸名にすることが多い)。講談師になる以前は、NHK富山局や地元福岡の民放局でアナウンサーを、また韓国に渡り韓国語を勉強しながらジャーナリストとして活動していた。「よく食べ、よく笑い、大きな声に自信あり」がキャッチフレーズ。

【公式サイト】
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神田紅純(かんだこうじゅん)【二ツ目・女性】

 2013年神田松鯉に入門し「みのり」。2017年に紅門下に移籍し現芸名になる。埼玉生まれの東京育ちで高円寺在住。本好きが高じて芝居好きとなり、短大では演劇を専攻した。特に武芸物では小さな身体から信じられないようなパワーを発揮する。

【公式ブログ】
https://ameblo.jp/kjn39
【X(旧Twitter)】https://twitter.com/kanda_kjn
神田桜子(かんださくらこ)【二ツ目・女性】

 大阪府貝塚市出身。2015年神田陽子に入門。丸っこい眼鏡がトレードマークで、口演中も掛けたままである。イラストが得意でチラシの作成を頼まれたりすることもある。アニメや漫画などに詳しく、その知識の深さは演芸界でも随一。ヤクルトスワローズの川端慎吾選手とは中学時代の同級生であった。

【公式サイト】
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神田松麻呂(かんだまつまろ)【二ツ目・男性】

 1991年生まれ。2018年神田松鯉に入門。東京都文京区生まれ。大学では演劇を専攻しパルコ劇場でもぎりのバイトもしていたという。連続物の大作である「慶安太平記」「畔倉重四郎」にも挑んでいる。
【公式サイト】
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神田陽乃丸(かんだひのまる)【二ツ目・女性】

 2018年神田陽子に入門「陽菜」。埼玉県さいたま市出身。2022年二ツ目昇進「陽乃丸」と改名。
【公式サイト】
https://kanda-hinomaru.com/
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神田鯉花(かんだりか)【二ツ目・女性】

 2018年神田松鯉に入門。
【出演情報】
https://note.com/kandarika_koudan
【X(旧Twitter)】https://twitter.com/kanda_rika
神田紅希(かんだこうき)【前座・女性】

 2020年神田紅に入門。東京芸術大学で作曲を学んでいたという才女である。
神田梅之丞(かんだうめのじょう)【前座・男性】

 2021年、神田伯山に入門。
神田青之丞(かんだあおのじょう)【前座・男性】

 2022年神田伯山に入門。青森県出身。
神田若之丞(かんだわかのじょう)【前座・男性】

 2023年神田伯山に入門。岩手県出身。

その他



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日向ひまわり(ひゅうがひまわり)【真打・女性】

 1994年2代目神田山陽に入門「神田ひまわり」。2001年師没後、5代目柳亭痴楽門下に。2008年真打昇進「日向ひまわり」。落語芸術協会の下、新宿末広亭、浅草演芸ホールなどでの寄席でも活動している。
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