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講談を聴く方法

ゼロからの講談入門

ネットで聴く

 今時ならば、何か新しい物事を知りたい場合、取り合えずネットで探してみる、見聴きするという方が多いでしょうか。youtubeなどでは講談会等の主催者が(多分)演者さんの許可を得て公開している物もありますが、テレビやラジオで放送された番組を無断でアップした物が相当数あります。著作権についてどう考えるかいろいろ意見もありましょうが、視聴するかどうかはご自身の判断で。

 また、多少金を出してもいいと言うなら、アマゾンあるいは音源配信サイトで音源を購入して聴くことも出来ます。ダウンロード販売だったり、ストリーミングだったり、種類は様々です。初心者の方々はどの演者のどの演目を選んだら良いのか分からないでしょう。取り敢えず、比較的馴染みやすい「新作」っぽい演目を選ぶ、あるいは講談の会へ行ってみてそこで気に入った演者さんの音源を選択してみたらいかがでしょう。当サイトではアマゾンなどで購入できる講談についてリスト化してありますので、ご参照ください。

講談るうむ「講談音源情報」のページへリンク

●テレビ・ラジオで視聴する

 ☆一番ポピュラーなところでは、毎週日曜日の日中にNHK-Eテレで放送されている「日本の話芸」で視聴することが出来ます。この番組は月のうちの2〜3回は落語の放送で、講談は第4週目に放送されることが多いようです。放送されない月があったり、あっても再放送だったりする場合も多いので、下記のサイトで最新の情報をご確認ください。

NHK「日本の話芸」のサイトへリンク

 ☆ラジオではNHKの「ラジオ深夜便」で毎週土曜日深夜(日付は日曜日)の午前1時台に「話芸100選」というコーナーが放送されており、落語や漫才、それに講談も放送されています。最近では講談は月に1度程度オンエアされているようです。放送日、放送内容等については下記のサイトでご確認ください。

NHK「ラジオ深夜便」のサイトへリンク

 ☆年1回のみの放送で「NHK講談大会」があり、講談ファンならば見逃せません。講談協会、日本講談協会両方の方々が登場。大御所の先生方、また新しく真打に昇進された方々などが出演されます。霞ヶ関・イイノホールで収録され、何か月後かにNHK-Eテレで放送されます。2021年の場合4月に収録され、5月下旬の午後の時間帯に1時間40分の番組として放送されました。

 また、テレビ・ラジオで放送される落語・講談などの番組について、毎月刊行されている小冊子「東京かわら版」で一か月分の情報を得ることが出来ます。東京かわら版について詳しくは、下記「●生の講談を聴きに行く」の項のリンク先でご確認下さい。

●CD・DVDを購入する

 現在、落語のCDは過去の名人から現在の人気者までおそらく数千種類が出回っているものと思われますが、同じ古典話芸でも講談のCDの発売状況となりますとお寒い限りです。人気の神田伯山さんのように新作CDが発売されることもある一方で、過去の名人の音源をCDとして入手するのは難しい状態です。一般の音楽CDでさえ売り上げ不振で喘いでいる中、ましてやマイナーな芸能である『講談』ともなりますと新規の発売は望むべくもないというのが実情でしょう。やはり、格安(100〜200円程度)で購入できるネットのダウンロードサイトの登場でも期待するしかないのでしょうか。
 2020年にユーキャンの通信販売で『講談大全集CD全12巻』が発売されました。過去の名人から今人気の六代目神田伯山さんまで、NHKの収録した音源のなかからセレクトしたものです。価格は31,680円(税込)とお高めですが、講談を本格的に聴きたいという方なら購入する価値はあると思います。→商品の案内ページにリンク
 とりあえず、今までに発売されている講談のCD等について、当ホームページで情報を纏めました(まだ未完成です)。以下のページをご覧ください。
講談音源情報(CD・レコード他)

●有線放送で聴取する

 有線放送の「USEN]では、講談を専門に24時間放送しているチャンネルがあります“http://music.usen.com/channel/j60/”。1席約30分、数百の音源をランダムに放送しています。もちろん講談のほかにも様々な音楽、それに落語、浪曲などのチャンネルもありこれらを自由に楽しむことが出来ます。月額は3,800円(税別)。金銭面でも時間の面でも余裕のある方で、存分に講談を楽しみたいのでしたらいかがでしょう。

●生の講談を聴きに行く

 講談を聴くのならもちろんこれが一番なのですが、やはり初心者が聴きに行くのには相応しい場と相応しくない場があると思います。いきなりマニア向けの会に紛れ込み難解な読み物を聞かされてはかえって拒絶反応を起こしてしまうかもしれません。
 講談協会、日本講談協会ではそれぞれ「定席(じょうせき)」を月数回開催しています。5〜6人程度の演者さんが20分から30分程度の読み物を順々に演じます。講談にそれほど馴染みのない一般の方にも十分分かるような親しみ易い演目が比較的多く、いきなりムズカシイ読み物を聞かされて戸惑うことはあまりないと思います。一席で完結する話がほとんどで足繁く通う必要もなく、気の向いた時フラリと立ち寄ることが出来ます。

 定席を含めた公演の情報について、各協会や講談師の方のホームページ・ツイッターなどで調べるのが手っ取り早いと思いますが、ネットを使った情報の発信をしていない講談師の方もまだ相当数いらっしゃいます。講談協会所属の方の出演予定については、協会のホームページ“https://kodankyokai.jp/”の「公演カレンダー」のページで参照できますが、残念ながらすべては掲載されていないようです。また、同協会が隔月刊で発行するの「パパン」(無料で配布されるチラシ)にも、協会所属の方々の出演予定が掲載されています。

 公演予定の情報を徹底的に調べるのなら、やはり毎月発行されている小冊子「東京かわら版」(ホームページ“http://www.tokyo-kawaraban.net/”)で調べるのが一番良いでしょう。東京近辺で開催されている落語、講談、浪曲など演芸の会についての情報がほぼ網羅されています。価格は600円程度です。

講談協会の定席
  お江戸日本橋亭:原則毎月第3週の水・木曜日または木・金曜日。夜6時から2時間半ほど
  上野広小路亭:原則毎月第4週の水・木曜日。昼1時から2時間半ほど
(いづれも開演30分ぐらい前から前座さんの口演があります)

☆講談協会の方が出演する、その他行きやすい会
  講談土曜特選会:偶数月の第4土曜日。昼1時から。お江戸日本橋亭
  やげんぼり講談会:年4回開催。第1土・日曜日午後1時から。東日本橋薬研堀不動院。
  女流講談なでしこくらぶ(若手女性が出演):毎月第3水曜日。昼1時から。お江戸両国亭。
  講談はなぶさ会(若手男性が出演):原則毎月第一木曜日。昼1時から。お江戸日本橋亭。前座の口演は開演前から。
  講談二ツ目時代:小の月(2,4,6,9,11月)の22日(例外あり)。夜6時から。お江戸両国亭
☆日本講談協会の定席
  上野広小路亭:月の下旬の連続する土・日の2日間。昼1時から3時間ほど
(開演前に前座さんの口演があります)

☆日本講談協会の方が出演するその他行きやすい会
  講談広小路亭:毎月下旬。日は不定。昼12時から。上野広小路亭
  講談新宿亭:年のうち7回。昼1時開演、夜6時開演の2回興行。新宿永谷ホール
  若葉会(二ツ目、前座の出演):月2回平日に開催。昼12時から。お江戸日本橋亭

※最近、日本講談協会の公演は神田伯山さん人気の影響で、大変混雑することがしばしばあるようです。電話での予約が必要な場合があります。
※永谷の各演芸場についてはこちらを参照してください。 「永谷の演芸場」のページへリンク

※「講談協会」主催の会へ行くなら「ご贔屓連」がお得
 「講談協会」には「ご贔屓連」というファン向けのサービスがあります。会費は1年で3000円。協会主催の「定席」、「講談土曜特選会」、「やげん堀講談会」などが割引になります。例えば「定席」ならば通常2500円→1500円に割引になり、3回行けば元が取れる! 隔月で発行される協会の情報誌「パパン」が自宅まで郵送され、また10回以上使うと講談師の方の手ぬぐいが1枚頂けます(どなたの手ぬぐいかは分からない)。入会方法などは、定席で受け付けをしている前座さんなどにお尋ねください。




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