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『鼠小僧次郎吉 小仏峠(ねずみこぞうじろきち こぼとけとうげ)』あらすじ




 江戸は森田座の鼠木戸の木戸番、虎右衛門の倅の次郎吉。生まれながらに手癖が悪い。十一歳の時に勘当になり、上方で泥棒の修行をする。
 十一月の末、甲州街道の小仏峠、身を切るような冷たい風。次郎吉は地蔵堂の賽銭箱の後ろにまわり寒さをしのぐ。そこへタタタと走ってきた2人の男。巡礼親子から小判で五十両、小粒で二両二分、さらに伊勢の万金丹2袋の入った胴巻きを強奪、盗られた巡礼の父親と娘は谷に飛び込んだと話す。その2人が話しているのを陰から次郎吉は聞いた。これを奪ってやろうと考えた次郎吉。2人は甲州街道名代の護摩の灰で鎌鼬(かまいたち)の三次、釣鐘の権九郎という。
 次郎吉は道中の2人に追いつく。自分は江戸の佐野屋という質屋の小僧で、旦那と共に身延山へ参詣しその帰り道だが、旦那とはぐれてしまった、自分の手元には三百両という大金があると、2人の護摩の灰にデタラメを言う。次郎吉と2人は八王子の宿屋に泊まる。
 次郎吉が風呂に入っている間に金の入った胴巻きを盗もうとするが、次郎吉は胴巻きを頭の上に載せて紐でしばって風呂に入っている。そこで2人、次郎吉に酒を飲ませ酔っぱらった所で金を盗もうと考える。しかしこの小僧、酒にめっぽう強く2人の方が酔っぱらってしまう。やがて、寝床。次郎吉がイビキをかいて寝ている。そこへマクラの下の金を盗ろうと三次、権九郎は手を伸ばすが、逆に次郎吉に横っ面をひっぱたかれてしまう。
 翌日の朝早く、次郎吉は宿屋の主人に、小判五十両、小粒で二両二分、伊勢の万金丹が2袋が入った胴巻きを盗まれたと告げる。宿の者は宿泊している客の荷物を次々と調べる。護摩の灰の荷物から胴巻きを見つけ、2人は取り押さえられてしまう。胴巻きとその中身は次郎吉の手に渡る。この次郎吉、大坂で修業をし、江戸に戻った時には義賊「鼠小僧次郎吉」と呼ばれるようになる。


参考口演:宝井琴調

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